夢降る夜と私小説。

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朝に・・・(2)

あつい雲が重い気持ちにさせる。

『だって、ほら、この時間。この通学路。前には亮がいるじゃない!』

吹奏楽部の部員の中で、亮は女子にはクールだと人気があった。亮と私は幼馴染。子供の頃は一緒のピアノ教室に通っていた。仲良かったし、亮はたくさんチャンスがあったはずだけど、これまで誰とも付き合ったことはないことを知っていた。いつも、隣にいてくれたから、ずっとこのままだと思っていたんだ・・・。

10m。

『ねえ、そんなにダラダラ歩いてたら追いついちゃうよ』

5m。

『ほら。もうっ』

1m。

『・・・ええい、追い越しちゃえ』

0m。

下を向いて亮を追い越す。

「よぉ」
亮が言った。

「あ。・・・おはよ。・・・昨日は・・・」
私が振り返って話そうとすると、さえぎるように亮が言う。

「悪い。しばらく音合わせ無理だから。夏休みには定演の練習だし、秋にはコンクールあるし」

「あ。・・・うん。了解・・・」
by yumefuru | 2010-05-10 12:49 | 小説 STILL BLUE
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夢が届けてくれた物語。そのかけらをひろいあつめて綴ります。


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