夢降る夜と私小説。

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音のおもかげ

眠りにつくベッドの中でさくらは考えていた。今日、感じたあの感覚はなんだったのだろう・・・。やさしくて、音が身体の一部みたいになって、熱くなるあの感覚・・・。闘っているみたいな亮との音合わせとは全然違う・・・。

『相性いいな。さくらとは』

思い出してドキドキしてきた。
「もう、それって、女子高生に言う言葉?」
ベッドでジタバタ。

・・・ジャズ。今度聞いてみようかな。

部屋の明かりを消すと、携帯にメールが来ていたことに気づく。

「ママ」

『さくらへ。今日も遅くなるから、鍵を閉めて寝ていてください。ママより』

「・・・。いつものことじゃない」

『ママへ。おやすみなさい』と返信。

この家の部屋の明かりが全て灯り、家族全員が揃うことなんてないのだから・・・。
いつも亮がそばにいてくれた・・・。でも、今は・・・。

『相性いいな。さくらとは』

先生の声。ジャズ、今度聞いてみよう・・・。
by yumefuru | 2010-03-31 12:38 | 小説 STILL BLUE
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夢が届けてくれた物語。そのかけらをひろいあつめて綴ります。


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